9月9日に横浜市は中区の南本牧埠頭の埋め立てに、
放射性廃棄物を含む焼却灰を、
埋め立て土として使用する事を発表しました。
その埋め立て土とは下水処理と焼却により凝縮された
高濃度の焼却灰(最高で6,468ベクレル/kg)とのこと。
9月14日には地元住民らの抗議により、
横浜市の林市長が埋め立ての決定を凍結すると発表しました。
住民、議会に相談、説明もなく行政が決定し記者発表、
即刻凍結というお粗末な流れ。
素人の僕が考えても密閉のコーティング
(縦面の遮断壁はありますが)もせず
埋め立て土に使用すれば、
いずれ海に流れ出すことは容易に想像つきます。
汚染焼却灰の処理をどこかで行わなければいけないのは
日本にとって免れざる事実。
否定だけでなく、
策を考えなければならないのは承知してますが
高い数値のまま埋め立て土に使用するのはありえないです。
しかも横浜市が設定した焼却灰の安全基準は
8000ベクレル/kg以下とのこと。
その基準数値の高さに驚かされます。
日本にとって低線量被曝は過去に事例が殆どなく、
正確な安全の定義が存在していません。
答えがない戦いを強いられているのです。
だからこそ個々のリスクを最小限に抑えなければなりません。
南本牧のリスクは東京湾全体は勿論のこと、
私達が毎日を過ごす湘南にもいずれ関わってきます。
再度熟考された対応を期待します。
2011年9月10日
南本牧処分場に埋め立て 汚泥焼却灰横浜市方針 年度内、安全性は確認
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110910/CK2011091002000038.html2011年9月15日
焼却灰の埋め立て凍結 横浜市長「説明不十分」と陳謝
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110915/CK2011091502000036.html
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