問い合わせを頂いたので、
少し前の旅ですがオーストラリアトリップのお話を。
西オーストラリア・パース空港に降り立ち
レンタカーに道具を積み込みドライブを開始。
オーストラリア国の外環を一周する国道は一本道。
何もない平野に道を通しているので動物の宝庫。
まさに天然サファリパーク状態。
車なんて怖がらないので緊張感たっぷり。
灼熱のドライブは途中でガス欠なんておこしたら
とんでもないことになる。次の街までの
ガソリン計算が必要となる。
軽く日本を横断できるくらいの距離を運転し、
目指したのは伝説の波と言われるナルー。

蜃気楼って言うんでしたっけ?水がないのに水があるように見える現象。灼熱すぎるからこれだけ大きくなるんでしょう。

夕方になるとやってくるスコール、雷がそこら中に落ちてます。というか周りに山もないので目立つのです。

道路を横切る動物達。夜は動物もさらに活発になるので運転禁止とのこと。
ナルーと呼ばれる伝説の波のポイントは
最も近い人が住む場所から200km離れている。
食料も飲み水もあらかじめ買い揃え、
車のガソリンタンクも一個予備を積み込む、
延々のドライブでついに辿りつく。
やっとの思いでついたナルーはなーんにもない
誰がこんな場所を見つけたんだろ?
ってくらい何もない。
そんな場所にサーファー、ウインドサーファーが
計15人ほどキャンプ生活をしている。
波が入らない時間は焚き木を集めたり、海に潜り食料探し。
シャワーはバケツに貯めた水をかけるだけ、
食料は火をおこして温めるという超原始的生活。
現代がいかに楽な生活をしているかが痛いほど感じられる。
足元を見るとイグアナのような、小さい
ワニのようなものが歩き回っていたり
遠くではカンガルーが跳ねている。
到着してから2日間は波が入らなかった。
ただ海を眺めることしかすることがない・・・
。

屋根と壁をくっつけただけの掘っ立て小屋も、
ここではヒルトンと名付けられている。

シャワーも一人じゃ浴びれない、
虫除けのマスクも欠かせない。

御飯は焚き火をしてお湯を沸かす、
焚き火が消えるとあたりは真っ暗。
到着してから2日後、旅をスタートして1週間、
ついに波が入りはじめる。
しかしながら波は目の前にありながら、
エントリーする場所が見つからない。
皆どこから出艇しているんだろ??
と、あるセイラーは岩肌を激しい壁を
よじ登って帰ってきてわかった。

なんと出艇は絶壁の岩場をロッククライミングばりに、
しかもボードを持って降りなければならない。
困難このうえない出艇スタイル。

しかしそこから出艇し、こちらを眺める
亀さんを通り過ぎて波のポイントまで行くと
かつて見たことのない美しい波が!
幾らボトムターンをしても果てがない、
軽く一キロくらいは横に乗り続けることが出来る波。
まさにプロのビデオで見ていた世界。
さすがウインドサーフィンの
神様ロビーナッシュと王者ビヨンが最強タッグを
組んで挑んだ場所ナルー。

世界地図を見れば明らかなように、
西オーストラリアの夕日はインド洋の海に沈む、
やたら夕日がでかかった。
パースまでの600kmの帰り道は不思議と苦痛ではない。
○○さんこんな感じで宜しいでしょうか?
ナルーはその環境の厳しさから個人で行かれるのはお勧めしません。
ツアー等のあるときに情報流しますね
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盛りだくさんのトリップ情報を楽しみにしてます。
しかし今日はよかった。
今後とも宜しくお願いします
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