ウインドサーフィンボード製造の85%以上は、
タイの首都バンコクの南東チョンブリーにある
COBRA工場で作られています。
地図で見るとこんな場所。
↓

ここで大方のボードが製造され、
近くの港から世界各国に輸出されています。
皆さんが乗られているボードも
COBRAで作られタイから船に乗り日本にやってきています。
以前にもこの話題に触れたのですが、
この事実がウインドサーフィン界が抱える
最重要課題ではないでしょうか。
簡単にいってしまえば、
この工場に人災、天災問わず何らかのきっかけで
もしものことがあり閉鎖されると、
ボードの供給が数年はできなくなります。
ウインドサーフィン界は長くの低迷に陥ることになるでしょう。
関連会社では倒産件数も増えるでしょう。
日本ですとコブラで製造していない、
バーレーヘッズが唯一の救いでしょうか。
事実以前にCOBRAはスマトラ沖地震による津波による従業員の被災、
労組による給与問題によるストなどで、
工場が停止されボード供給が一時停止された時期があります。
以前にCOBRAの経営者に聞いた事がありますが、
「カスタムボードの小規模工場は世界各地にあるが、
ボード量産システムはCOBRAにしかない。
同等以上の技術を持った工場を別の会社が作るのは不可能であり、
当社の1人勝ち状態は続くだろう」とあぐらをかいた発言をしていました。
たしかに独自技術を多く要するボード制作において、
急遽別の工場でのプロダクションボード工場を
短期間で作る難しさは容易に想像できます。
しかし3.11大震災を経験してしまった現在、
自然現象による工場閉鎖などが起きようと
全く不思議ではなく、危機感を感じずにはいられません。
(ちなみに東日本大震災に関連する経営破綻は発生から
2カ月あまりで100社に達し、
阪神・淡路大震災関連倒産の約3倍のハイペース)
例えどんなことがおこっても根強いウインドサーフィンという文化が
無くなってしまうことは考えられませんが、
これだけは唯一の心配のタネです。
とあるプロダクションボードのオーナーも
この事実に同様の危惧を感じていると言っておりました。
長々と語ってしまいましたが、
結論は業界全体が1つの工場に全て頼るのはリスクが高く、
分散が必要なのです。
それがCOBRAでなければならない理由はなく他社でもOKです。
COBRA工場 ウエブサイト
↓
http://www.cobrainter.com/
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