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ヤスユキ1978

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「ボネイル レポート」後編 VOL,2

前回の続きです↓
http://windsurf.blog61.fc2.com/blog-entry-222.html



辺境の秘島 カリブ海 ボネイル潜入レポート 後編 VOL,2

                        文・写真 荒木康行

『最強集団養成練習プログラム
 子供でも安心、懐深いぜラックベイ』

ここまでボネイル・ウインドサーフィンが発展した最大の理由は、
練習場所であるラックベイの素晴らしさにある。

安定した風が吹き、子供の身長でも広範囲で足が着く。
もし足の着かないゲレンデだったら
子供セイラーの活躍はなかっただろう。

練習中に流されてしまい、
いじけながらモーター付きの救助艇に乗って元の場所に帰る。
 そんな日本でよく見かける姿はここにはない。

 「自分で歩いて帰る」→
 「自然で甘えは許されず思い通りにいかない厳しさ」を学べるのだ。





『ボネイル流 上達のための4か条』

その1:洗練された練習内容

 フラカやスポックをメイクする子供達で
 レイルジャイブが出来ないキッズがいることにびっくりした。
 「えーなんで?」と感じた人は
 頭を柔らかくする必要があるのかもしれない。
 自分の常識が必ず他の人にも当たり前とは限らない。
 
 彼らの目的である「勝利」のためには、「ジャイブする暇があったら
 トリックを練習したい」。プロの考えだ。

その2:上達最短コースは道具選びから

 ボードトリムが難しい技は大き目のボードで、
 セイルトリムが難しい技は小さめのセイルで、
 目標とするトリックに合わせて道具を選ぶ。
 小さいショートボードで失敗を繰り返すのは
 効率が悪く時間が無駄。日々進化するフリスタについていけない

その3:ハイテク機器を駆使し視覚で上達

 ショップ屋上にはゲレンデを撮影するライブカメラがある。
 そのビデオを見ながら夜に勉強会をし、失敗の
 原因をスローモーションで突き止めることで成功が見えてくる。

その4:疑似体験で体が覚える。

 キッズのリーダー・キリが考案したGECKO、
 ローウインドフォワードなど(HW2005年12月号参照)
 を練習しジャンプ系の技はイメージを体で覚える。
 風が弱くてもできるので時間的効率も良い。
 どの世界でもクリエイティブなリーダーは、
 人を惹きつける求心力を持つものである。
 常に多くの小学生がキリを慕って、周囲に集まっていた。


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海外のウインド雑誌を集め、仲間と
「あーでもない。こーでもない」と討論している。
研究熱心だ。

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恵まれた環境だ、わからないことは世界トップの選手にとことん質問できる。





『小学生プロセイラーの学校生活』

 ボネイルの学校は5歳~18歳まで義務教育。

 学校が楽しいと言う勉強熱心な子供達ばかりで
 サボって練習なんてキッズはいない。
 しかし大会、遠征の日は、やむを得ない
 状況と判断され休みが許可されている。

 休み時間の会話はウインドネタが殆ど、
 やれ「チャーチョができた」など、
 やれ「明日は風強いらしいぜ」、なんて話題ばかり。
 教師もウインドサーファーが多いから、
 ウインドがうますぎる
 キッズに手を焼いてることだろう。

 暑さからか平日の授業時間は7時半~13時半。
 その後はなんと学校からラックベイ行きのスクールバスが出ている。
 バスの中は皆一様にハイテンション、少しでも早く海にでられるよう
 車内で昼食をとり水着に着替える。

 バス到着後から日が暮れるまで練習に明け暮れる。
 
 日が沈み練習を終え片付けるころ、
 沖の強風地帯で練習していた
 フランス兄弟がインサイドに戻り、
 これでもかと最新トリックを披露。

 子供達は歓声をあげつつ動きを勉強する。
 勉強に、練習にと、非常に濃密な一日を過ごし帰宅する。


『あるキッズセイラーの1日』

  6:30 起床、朝食
  7:00 登校
  7:30 授業開始
 13:30 授業終了
 13:45 スクールバスでビーチへ移動(車内で昼食、着替え)
 14:00 海上練習開始
 18:30 海上練習終了 
       (フランス兄弟のショータイム)
 19:00 海からあがり仲間と反省会
 20:00 帰宅→夕食
 22:00 就寝

 ※休日はもちろん朝から晩まで海にでる。

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どちらが良いか?
考え方は人それぞれだが、テレビゲームに明け暮れるよりも、
よっぽど子供らしい生活。この笑顔が物語っている。


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新トリックをメイクできずスネテしまったキッズ。
くじけるな少年!おじさんに比べて君にはまだまだ時間がある


「ボネイル レポート」後編 VOL,3 に続く
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コメント

ビーチまですぐそこ!!

スクールバスでビーチへ、って言うのがすごいですよね。
逗子駅から貸切マイクロバスでFFへ、っていうのもいいと思います。

らくちんナイTOさん
この前は平日セイリングお疲れ様でした。
逗子駅からFFまでは
道路が細いし、渋滞もあるので
歩いた方が早いのではと思われます。
よってマイクロバスはナシで宜しいでしょうか。

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