
佐久間君の追憶①の続き
彼は先週末にマウイに飛ぶ予定だった
世界一の大波マウイ島・ジョーズへの
エントリーを決めていたからだ。
ジョーズとは高さ20mを超える波が入る場所、
ごく限られた ウインドサーファーとサーファーにしか
エントリーは許されず、 僕は日本人で古矢さんと
尚雄さんの2人のウインドサーファー
しかエントリーを聞いたことがない。
彼は名実ともに日本のトップサーファーになるはずだった。 二年前かな、佐久間君とジョーズの話しをし、
いつかはジョーズに乗ってみたいと言っていた。
そのとき彼のサーフィンの実力を詳しく知らなかった
僕はただ憧れとして言っているだけだと思っていた。
まさか目の前の人が本当に世界中のトップサーファーが
夢見る 波に挑むなんて考えられなかった。
海に還ったその日、ジョーズ挑戦のため潜水の
トレーニングをしていた。
誰も知らない大波のパワーを知っている彼だからこそ、
体の限界を超える挑戦に足を踏み入れてしまったのだろうか
僕はジョーズの破壊的なパワーを写真やビデオで見たことがあるが
どれだけハードなトレーニングこなしたのかは想像が及ばない。

海を深く愛し大事にしてきた彼を海も
愛し招いてしまったのだろうか。
生きている限り死は必ず訪れる。
それは終わりでも、無くなるのでもなく、
ただ姿を変えるだけで周囲の者の生きる力となると僕も信ている。
今日の大雨は彼を想う皆の涙、
明日の太陽は皆の新たな道を歩みだすための道標。
いつまでも悲しんではいられない、
きっと彼もそんなことは望んでいない
彼がよく言っていた自然に敬意を持ち、大事に守り、
挑ませてもらうという 気持ちを胸に、前に前に進みはじめよう
イン メモリー オブ 洋之介
http://www.surfersfile.com/news/yonosuke_sakuma.htm
スポンサーサイト
コメントの投稿