
「日本のウインド業界はウインドサーフィンという価値を、
スイートさを、哲学を、社会に充分にプレゼンできていない。
競技レベルと同様、ビジネス面でも「世界」に
大きく引き離されていると自覚すべきであろう。
個々は努力している。
しかし、ショップ、ディストリビューター、メーカー、団体、
すべてがばらばらで、集合としての力を持ち得ていない。
第一に引力があるビジョンが必要なのだと思う。」
僕は「HI-WIND 12月号 P98」に、こう書きました。
ウインドサーフィンより、さらに競技人口が少ない他のスポーツでも
日本という名前を冠にした、TOPに位置する、連盟、協会は存在します。
しかし日本のウインド界は、多くの団体が乱立し、
TOPが見えない状態が長く続いております。
そこで
『「日本ウインドサーフィン連盟」を設立。
連盟運営にて「業界発展」というビジョン(目標)に向かう。』
これが日本ウインド業界発展への第一歩だと
僕は考えHI-WINDに書いたのです。

タイムリーなことに今月発売の「Windsurfer 1月号 P141」に
・NWA(日本ウエイブ協会)
・JPW(日本ウインドサーファー選手会)
・ABIT(ウインドサーフィン技術協会)が
合併しJPWA(日本プロウインドサーファーズ協会)が
来春に誕生するとの記事がありました。
以下、WindSurfer誌より
「ウインド界は古くから数多くの団体が乱立し、
業界として統一の取れた活動がなかなか
できなかったという状況が続いており、
これがこのスポーツの発展を妨げる大きな弊害として、
指摘され続けており、統一団体の設立は、
業界の一つの悲願ともなっていた」
まさに僕が望んでいたことが発表され、
スタートが切られるのかもしれません。
しかし、今回統一合併されたJPWAは、
日本ウインドサーフィン連盟の中の一部に入る(プロウインドサーファー支部など)、
又は協力関係になるべきであって、
まず本当の意味での
「日本ウインドサーフィン連盟」が作られるほうが
優先事項ではないでしょうか。
本当の意味で、とは。
ウインド業界を支えていくのは
プロウインドサーファー、一般ウインドサーファー、
ショップ、ディストリビューター、メーカーです。
中でも最も大役を担っているのは一般ウインドサーファーです。
しかしおそらくフェザースクールにいらしている
メンバーさんで、日本のウインド業界が
どのような組織になってるか
わかっている方はいないと思います。
(正直、僕でもよくわかりません。)
そんな一般ウインドサーファーにもはっきり見渡せる、
明確なTOP(日本ウインドサーフィン連盟)設立が
早急に必要なのではと感じています。
「業界発展」という難しい問題を解くためには、
少数ではなく多数で考える方が
きっと近道になるでしょう。

※ちなみに現在、日本ウインドサーフィン連盟「WFJ」は
存在しています。しかし主にレース分野を担っており、
業界全てを統治する団体ではありません。