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ヤスユキ1978

Author:ヤスユキ1978
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海亀再来?&シロ君&タイソン君

先週のお話し。
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朝に逗子湾に着くと、フェザーファクトリー前の
砂浜に昨年に続き海亀が産卵したかも、
ということで大勢の人が集まっていました。
海亀を浜で目撃した人がいるそうです。

海亀研究家の方が卵の所在を調査していました。
残念ながら卵は発見できなかったようです。

今年こそは亀が孵化して、
海に帰る姿を見てみたいです。
亀さん、もう一度逗子にやってきてください!





次の話題。
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20年前くらいに公開された
「マリリンに逢いたい」という
映画をご存知でしょうか。

↓ ストーリーは下記です ↓

「ダイビングのメッカ、沖縄の慶良間諸島の
 阿嘉島と座間味島は3キロ程、離れた距離にあります。

 阿嘉島に住むオス犬のシロは、飼い主と訪れた
 座間味島の民宿「たましろ」で飼われていた
 メス犬のマリリンと出会い、恋に落ちます。

 阿嘉島に戻ったシロはマリリンに逢いたい、
 気持ちを抑えきれず、なんと3キロの海を泳いで
 渡って頻繁にマリリンに会いに行った。」

86923.jpg

このお話しフィクションかと思っていたら
実話だったそうです。
シロは潮周りを把握して、
阿嘉島から座間味島に流れる潮の時間に出発し
座間味から阿嘉島への流れに乗って帰宅していたそうです。
これって物凄いことではないでしょうか。

日中仕事をしていた飼い主は、
シロが島を渡っていることにはじめは
気づくことはなかったそうです。
夕方には平然と家にいるのですから
気づかないのも無理はないでしょう。

皆さんの家の犬や猫も日中の仕事にいってる時間は、
びっくりするような行動をしてるかもですよ。

テレビつけてあぐらかいてみてたり、
自分で蛇口ひねってシャワーあびたり、
本読んだり、料理したりとか。



最後の話題。

タイソン君動画

犬といえば前にsoulwindsurfer
で紹介されていたスケボー犬のタイソン君。
最新の動画を見たらタイソン君が相当上達していました。

前は乗らされてる感がありましたが、
今は自分の意思で楽しみながら
スケボーを操作して乗ってますよね。

細い道をカーブしながら走る姿に
驚かされました。
是非動画ご覧になってください。
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「ボネイル レポート」後編 VOL,3

「ボネイル レポート」後編 VOL,1
http://windsurf.blog61.fc2.com/blog-entry-222.html

「ボネイル レポート」後編 VOL,2
http://windsurf.blog61.fc2.com/blog-entry-223.html






今回でボネイルレポート完結となります。

「ボネイル レポート」後編 VOL,3
        

『世界にはばたく、ボネイルキッズ』
                文・写真 荒木康行

 スポンサーからの給料&大会の賞金で家族を養い、
 プロモーションで世界を周るキッズプロ。
 世界中のキッズセイラー達の憧れであり目標だ。
 その中でも今後特に要注目するべき選手を紹介し
 よう。


『ウインド界の若き革命児 キリ・ソード』
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 NB-61
 172㎝ 54kg
 1989年2月25日 生まれ
 スポンサー:Starboard Fiberspar Gaastra、Solawetsuit
 使用セイルサイズ  3,3 3,7 4,0 
              4,2 4,5 4,7 5,2 
 使用ボードサイズ  62 72 88
 得意技 トリプルスポック 
 好きなセイリング場所 フエルトベンチュラ
 好きな料理 おばあちゃんが作るチキンライス 
 好きな音楽 ラップ(特に50cent gameがお気にいり)

 GECKO開発者として世界中に名の知られるキリ。
 5歳の頃、従兄弟のトンキーに習いウインドをはじめた。
 元々素潜り、釣りなどの海遊びが好きで毎日海には通っていたが、
 その上を滑る爽快さは、他を遥かに越えた。
 すぐにフランス兄弟に弟子入りし、毎日海に通う生活がはじまる。
 大目玉をもらいながらも学校をさぼって、海にでることもあった。

 キリ少年を語るうえで欠かせない『GECKO』。
 開発当時は誰からも「GECKO」見せてくれと言われた。
 はじめは嬉しかったが、次第にそれだけで注目される
 自分に悔しさを感じ“脱GECKOのキリ”のため猛練習に取り組む。

 練習は実り、GECKO開発はPWAトップランク入りという
 副産物を生み出した。2004年、24位 2005年、16位 、
 2006年4位、2007年3位。年々順位をあげている。

 小柄だった体も現在身長172cm。
 出来上がった体で「必ず世界一を獲る!」と
 意気込んだ2007年シーズン。
 全三戦の二戦を終えた時点でランキング1位だったたが
 最終のドイツ戦で敗れてしまい惜しくも3位。
 ボネイルの夢でもある1位の夢はお預けとなった。
 悔しさを溜め込んだ2008年のキリは明らかに
 他のセイラーにとって最も注意すべき存在だ。

 キリの最大の武器は体重54㎏と軽量の
 体を活かしたアンダーコンディション。
 誰もプレーニングしない4m/sの風速で突如、
 絶妙のパンピングし高難易度の技を繰り出す。
 最大セイルサイズは5.2、最大ボードが88リットル、
 弱い風を活かす天才なのだろう。

 その技術にはさすがのフランス兄弟も脱帽。
 PWAがミニマム風速で開催されたら
 キリが優勝するだろうとみている。

 平日は島で唯一の公立学校に通う。
 もちろん学校の中でも一番の有名人。
 昨年、海外遠征で好成績を残し帰国した翌朝、教室に入ると
 17人の同級生に拍手喝さいで
 むかえてもらったのが一番の思い出。

 ニュートリックのアイデアもまだまだあるという。
 新たなアイデアが具体化されたとき、
 再びウインド界に革命が起きるかもしれない




『サラゴサ兄弟』
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繁栄する場所には次世代が育ちはじめているものだ。
ボネイルにもフランス兄弟やキリの
次世代を支えるだろう、と噂される兄弟がいる。
その名もサラゴサ兄弟。
兄のビヨン・サラゴサ15歳、
弟のジョルガン・サラゴサ9歳。

ボネイル人としてはじめてオリンピックに出場した
ウインドサーファーの父親の遺伝子を受け継ぎ、
幼い頃からウインドをはじめ実力をつけ、
各社からスポンサーをうけるキッズプロとなった。

これだけ聞くと順風満帆な
ウインド人生を歩んだように聞こえるだろう。
しかし挫折もあった。
以前の父サラゴサは厳しくスパルタ教育で
ウインドを子供に叩きこんだ。
街に遊びに行きたいなんて言おうものなら
「プロになる気はないのか!」と怒鳴りつけた。
やがて二人は海から遠ざかる。

父は悩みながらも改心した。
「自分が感じるウインドの楽しさを、
そのまま子供に押し付けるのはやめよう。
これからは子供達の意思を最優先しよう」と。

子供達も他の子供とは遺伝子が違う。
しばらくして海が恋しくなり、
様子が変わった父との話しあいの末、
再度海に通う日々がはじまった。
そしてキッズプロになった。




『世界が警戒する、ボネイルの秘蔵っ子。ビヨン サラゴサ』

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元祖ビヨンとはじめてご対面。
元祖も自分の名前が由来と聞き驚いていた。

NB-??
1991年 10月1日 生まれ
スポンサー  STARBOARD HOTSAIL 
BONAIRE WINDSURF PLACE
セイルサイズ 3,8 4,2 4,5 4,7 
5,3 5,5 6,0 7,0 7,5
ボードサイズ 50 60 72 88 140
得意技    ワンハンドダブルスポック
好きな科目  算数
好きな料理  ママサラゴサが作るシチュー

3歳の頃、父親に習いウインドをはじめた。
一歳上の親友キリを練習パートナーに
メキメキと実力をつける。
フランス兄弟もPWAで上位ランクに入る実力、
と太鼓判を押すがまだ未出場。

父サラゴサはこう言う。
「名前負けしない実力を十分につけ世界を
驚かせるようになってから、PWAに参戦してもらいたい。」

やはり!と俺は確信した。
「ビヨン・サラゴサの名前はもしかして??」と聞くと
照れ笑いの父が答える。

「その通り!現役時代無敵の強さを誇った
ビヨンダンカーベックのようになってもらいたくビヨンと名づけた」
松坂フィーバー時に生まれた子が多く大輔と名づけられた。
それのウインド版。

子は親の意思を受け継いだようだ。
目標を聞くと
「ビヨンダンカーベックと同じく
世界一を獲り続け無敵と言われたい」という。

一番の思い出は二年前ロンドンでのキッズイベントで
名前の由来である絶対王者ビヨンダンカーンベックと
はじめて会ったとき。
元祖ビヨンは想像以上に大きく偉大に見えた。
「いつか一緒の舞台で戦おう」と
声をかけられて以来、練習はさらに濃厚になった。
数年内にPWAランク上位に入り、世界中のセイラーに
その名を轟かせることになるのではと俺は注目している。








『未来のフリスタ界を背負ってたつ、
噂のスーパーキッズ。ジョルガン・サラゴサ』 
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ウインドしか知らない美しい青い目をした少年。
クラスの女子の人気を独り占めしているが、
今の彼にはウインドしか見えてない。うーもったいない。

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仲間がメイクできて、自分がメイクできない技にぶつかると
ショップの裏に隠れ泣き出してしまう。笑 
散々泣いたあとクシャクシャの顔で再度海に出て、
メイクするまでがむしゃらに練習、負けず嫌いなプロ向きの性格。

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小柄で特別腕力も無いが大きなセイルを操る。
初心者の皆さん、ウインドは力づくではなく
バランスで乗るものとご理解頂けましたでしょうか。

NB-??
1997年11月8日生まれ 
スポンサー STARBOARD HOTSAIL 
BONAIRE WINDSURF PLACE
セイルサイズ 3,3 3,8 4,2 4,5 
4,7 5,3 5,5 
ボードサイズ50 60 72 88 140
好きな科目 体育

ウインドサーファーを取材するとき、
まずウインド初体験について聞くことが多い。
その最初の質問の答えから既に驚かされた。

なぜなら「はじめてウインドサーフィンをした日を覚えてない」と言う。
それもそのはず、初体験は2歳になってすぐの頃、
物心もついてないし歩き始めて間もない頃だった。
彼にとって揺れるボードでバランスをとるのは、
歩くこと変わらない感覚。
遺伝子が導いたのだろう、
すぐにのめりこみ4歳の頃にはプレーニングを覚えた。
その付近からははっきり覚えている。

6歳の頃、その可能性に誰もが注目し、
噂を聞きつけた各メーカーのスカウト陣は
契約のためボネイルにやってきた。
しかし父は
「ジョルガン自身の口からプロになりたいと
言うまで待ってください」と丁重に断った。

昨年ジョルガンがプロを目指したいと父親に相談、
それと同時に彼に目をつけていたブランドが
多数、契約にやってきた。
そして8歳にして4ブランドと 
スポンサー契約を果たすプロとなった。

現在9歳、日本なら小学3年生。
スポック・フラカくらいは当たり前、
チャーチョやシャカの練習に取り組み。
日本の小学生どころかトッププロに近い実力を誇る。
陸では世界が注目するとは思えないほど、
あどけなく可愛い表情だが、海に近づくにつれて
凛々しいプロの顔に変身。
今後の成長が楽しみな少年だ。


ボネイルレポート 

「ボネイル レポート」後編 VOL,2

前回の続きです↓
http://windsurf.blog61.fc2.com/blog-entry-222.html



辺境の秘島 カリブ海 ボネイル潜入レポート 後編 VOL,2

                        文・写真 荒木康行

『最強集団養成練習プログラム
 子供でも安心、懐深いぜラックベイ』

ここまでボネイル・ウインドサーフィンが発展した最大の理由は、
練習場所であるラックベイの素晴らしさにある。

安定した風が吹き、子供の身長でも広範囲で足が着く。
もし足の着かないゲレンデだったら
子供セイラーの活躍はなかっただろう。

練習中に流されてしまい、
いじけながらモーター付きの救助艇に乗って元の場所に帰る。
 そんな日本でよく見かける姿はここにはない。

 「自分で歩いて帰る」→
 「自然で甘えは許されず思い通りにいかない厳しさ」を学べるのだ。





『ボネイル流 上達のための4か条』

その1:洗練された練習内容

 フラカやスポックをメイクする子供達で
 レイルジャイブが出来ないキッズがいることにびっくりした。
 「えーなんで?」と感じた人は
 頭を柔らかくする必要があるのかもしれない。
 自分の常識が必ず他の人にも当たり前とは限らない。
 
 彼らの目的である「勝利」のためには、「ジャイブする暇があったら
 トリックを練習したい」。プロの考えだ。

その2:上達最短コースは道具選びから

 ボードトリムが難しい技は大き目のボードで、
 セイルトリムが難しい技は小さめのセイルで、
 目標とするトリックに合わせて道具を選ぶ。
 小さいショートボードで失敗を繰り返すのは
 効率が悪く時間が無駄。日々進化するフリスタについていけない

その3:ハイテク機器を駆使し視覚で上達

 ショップ屋上にはゲレンデを撮影するライブカメラがある。
 そのビデオを見ながら夜に勉強会をし、失敗の
 原因をスローモーションで突き止めることで成功が見えてくる。

その4:疑似体験で体が覚える。

 キッズのリーダー・キリが考案したGECKO、
 ローウインドフォワードなど(HW2005年12月号参照)
 を練習しジャンプ系の技はイメージを体で覚える。
 風が弱くてもできるので時間的効率も良い。
 どの世界でもクリエイティブなリーダーは、
 人を惹きつける求心力を持つものである。
 常に多くの小学生がキリを慕って、周囲に集まっていた。


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海外のウインド雑誌を集め、仲間と
「あーでもない。こーでもない」と討論している。
研究熱心だ。

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恵まれた環境だ、わからないことは世界トップの選手にとことん質問できる。





『小学生プロセイラーの学校生活』

 ボネイルの学校は5歳~18歳まで義務教育。

 学校が楽しいと言う勉強熱心な子供達ばかりで
 サボって練習なんてキッズはいない。
 しかし大会、遠征の日は、やむを得ない
 状況と判断され休みが許可されている。

 休み時間の会話はウインドネタが殆ど、
 やれ「チャーチョができた」など、
 やれ「明日は風強いらしいぜ」、なんて話題ばかり。
 教師もウインドサーファーが多いから、
 ウインドがうますぎる
 キッズに手を焼いてることだろう。

 暑さからか平日の授業時間は7時半~13時半。
 その後はなんと学校からラックベイ行きのスクールバスが出ている。
 バスの中は皆一様にハイテンション、少しでも早く海にでられるよう
 車内で昼食をとり水着に着替える。

 バス到着後から日が暮れるまで練習に明け暮れる。
 
 日が沈み練習を終え片付けるころ、
 沖の強風地帯で練習していた
 フランス兄弟がインサイドに戻り、
 これでもかと最新トリックを披露。

 子供達は歓声をあげつつ動きを勉強する。
 勉強に、練習にと、非常に濃密な一日を過ごし帰宅する。


『あるキッズセイラーの1日』

  6:30 起床、朝食
  7:00 登校
  7:30 授業開始
 13:30 授業終了
 13:45 スクールバスでビーチへ移動(車内で昼食、着替え)
 14:00 海上練習開始
 18:30 海上練習終了 
       (フランス兄弟のショータイム)
 19:00 海からあがり仲間と反省会
 20:00 帰宅→夕食
 22:00 就寝

 ※休日はもちろん朝から晩まで海にでる。

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どちらが良いか?
考え方は人それぞれだが、テレビゲームに明け暮れるよりも、
よっぽど子供らしい生活。この笑顔が物語っている。


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新トリックをメイクできずスネテしまったキッズ。
くじけるな少年!おじさんに比べて君にはまだまだ時間がある


「ボネイル レポート」後編 VOL,3 に続く

「ボネイル レポート」後編 VOL,1

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HI-WIND誌 2007年10月号に掲載した
「ボネイル・レポート」について。
(http://www.feather-factory.com/factory/araki.htm)

掲載しないことになった後編もあったのですが、
リクエストを頂いたのと、
パソコンに閉まっておいても、
勿体無いので、ここに掲載します。

前編を読んでいない方には、意味不明でしょうけど、
今度お店で前編を読んでみてください。

簡単に説明すると、
カリブの島国ボネイルは、
ワールドカップで活躍する選手を、多数輩出する島です。
その選手の殆どが若い10代の選手なのです。

↓↓↓↓

辺境の秘島 カリブ海 ボネイル潜入レポート 後編

               文・写真 荒木康行




『ウインドサーフィンで育つ子供達』
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(JOHN CARTER)
トンキー・タティ・キリなど多くの
ボネイル人プロウインドサーファーがワールドカップで
活躍することは周知の事実だ。
さらにウインドサーフィンを利用した子供教育で
低辺拡大に力をいれている点でも、有名である。

低年齢という意味の底辺が増えなければ、
ウインド業界の発展は見込めない。
よって子供への浸透はウインド界の明るい未来を示している。

ボネイル政府は産業を支えるウインド界のために、
キッズ用のボード、セイルを提供等の費用負担で協力。
3歳からウインドをはじめられ、4,5歳では
プレーニングを覚えてしまう環境を作りあげた。

日本で自転車を覚えるのと近い年齢だから
ボネイルの子供達にとって、ウインドは自転車に乗るのと同じ感覚。
転んでも怪我はしないし自転車よりも安全だ。

最近は噂を聞きつけプロになりたいヨーロッパの
子供達による、ボネイル留学もブームだ。

短期集中でやってくる子供は一週間でプレーニングを覚え、
一ヶ月でフォワードなどジャンプ系の技を覚える。
ウインド技術教育環境は抜群。
結果各世代に有力選手を輩出している。

学歴社会、日本ではよしとされないかもしれないが、
海が全てのボネイルではそれこそヒーロー。

俺が見たノリノリの子供達は当たり前に
シャカとかチャーチョをメイク。
刺激されるというより、いい大人が
必死こいて乗ってるのが、正直恥ずかしくなるほどハイレベルだ。

どのような環境で練習したらこうなるのか?
現地調査を敢行した。




『転機となったワールドカップ開催』
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「ボネイル・ワールドカップ開催が
 地元キッズにとって転機となった」
当時、大会委員長を勤めたエルビスは言う。

ワールドカップ開催は小国ボネイルの
歴史で最も大きなイベントだった。
島中でカーニバルが開催され、
街には観戦客や雑誌、テレビのカメラマンで溢れた。

子供達は映像や写真でしか見たことがなかった、
リカルドやモレノ姉妹など憧れのスター選手のライディングを生で見た。

そんな中、地元フランス兄弟が活躍、勝者はビッグな賞金を
GETし、インタビュー攻めにあう姿を目の当たりにした。

「いつか俺もああなりたい」
の思いが、強烈に強まった瞬間だった。

翌年、キッズワールドカップの開催も決まり、
地元の海で他国のキッズに負けてなるものかと猛特訓にはげみ、
結果チョコフランス、キリ・ソード、ビヨン、ジョルガンなどが
年代別で圧倒的な強さで優勝した。

次のキッズワールドカップは8月に行われる、
明るい未来へ向けた練習は、
日が暮れるまでではなく、夜まで続く。


『小学生からはじめる経営学』
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ウインドサーフィンにはお金がかかる。
だからプロとなり活躍するために、
自らのプロモーション方法を考え、
多少の交渉の末スポンサーを獲得し、
より良い関係を築き、
可能な限りのサポートをうけたい、
と誰もが願う。
そのために小学生から「自分経営」をする必要がある。

海外での転戦を重ねれば語学も覚え、
様々な人生観に触れることだろう。
こうやって子供は社会経験を積む。

ただウインドで活躍するだけでは
スポンサーメーカーは許してくれない。
道具開発にも協力する。

例えばローカルのキッズプロ・ビヨンは
三歳でウインドをはじめたが、重たいセイルアップに苦労した。

同じように親が使う重たいウエイブセイルを
使わされ苦労する被害を受けた子供は世界中に多い。

そこでビヨンは三歳の子でも楽に
セイルアップできるようにと1.0㎡未満のセイル開発を提案。

メーカーも需要があるのか半信半疑ながら発売。
すると世界中から注文が殺到した。
15歳で大ヒット商品を開発してしまったのだ。

メーカー側も必死だ。
既にPWAで活躍した選手のスポンサー契約には
巨額の移籍金が必要となる。
しかし芽が出る前から契約できれば金額的負担も少なく済む。
各メーカーのスカウトマンは世界中から
情報収集し将来有望な選手発掘に人力を尽くす。


「ボネイル レポート」後編 VOL,2 に続く



初、日産スタジアム

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サッカー日本代表戦の観戦で
初の横浜・日産スタジアムにいってきました。

屋根付きだから雨も関係ないだろうと思っていました。
が!
屋根にカバーされてる部分は一部だけ。
傘もささずに応援を続けるサポーターには頭がさがります。



僕が、海の次に好きな場所はスタジアムかもしれません。
入場ゲートを通過し、鮮やかな緑の芝のグラウンドが待つスタンドに入る。
その瞬間のワクワク感がたまりません。



世界中のスタジアムを見ると、
実に様々な建築、工夫が施されています。
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一月に訪れたスペイン・バルセロナの
カンプノウは収容人数なんと10万人。
驚くべきは、10万人がたったの五分で
全員退場できる構造になっているとのこと。



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昨年訪れたNYのヤンキースタジアムは
外野スタンド付近の最も目立ち、
観客が座りたいであろう場所に
歴代の名選手のレリーフが飾ってある。
その自由すぎる構造にアメリカらしさを感じます。




過去に色々なスタジアムを見てきたけど
一番好きなのは近場な神宮球場。
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スタンドの席間が広く、傾斜角度が
小さいので圧迫感がありません。
芝生の色も他と比較して特に奇麗な気がします。
周囲を見渡せば高層ビルだらけな景色。
まさに都会の中のオアシス。

皆さんの一番お気に入りのスタジアムはどこなのでしょう?
今度あったときにでも聞かせてください



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ウインドサーフィンの場合。
先日、オーストリアでのワールドカップは
都心から近い湖で開催されたらしく、
連日一万人以上の観衆で盛り上がったそうです。


近場ですと葉山マリーナにはレース観戦用のスタンドがあります。
その葉山ではウインドではなくヨットですが
全日本高校ヨット選手権が7月25日~27日に開催されます。
おそらく100艇近くの大規模レースになります。
観戦してみてはいかがでしょうか。

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